セブンイレブンとローソンーーー。今や泣く子も黙る?コンビニ業界のトップ2(2016年6月時点)。
セブンイレブンがセブンカフェを展開したときの衝撃といったら、凄まじいものがありましたね!コンビニでコーヒーを買うサラリーマンの列が、朝からずらりと。コンビニでコーヒーを買うのが常識!というような風潮を作り上げました。
ローソンも、マチカフェを登場させるわけですが、こちらはセブンイレブンとは全く違う方向からアプローチを仕掛けて、これはこれで衝撃でした。もはや、コンビニのコーヒーとは言えないこだわり、ブランド力。スピード性を捨ててまでも、こだわり抜いた手渡し、接客力。
この二社のコーヒーの違いについて、元マチカフェファンタジスタで現セブン店員、私ちゃりこがまとめてみました!あなたは、どちらがお好き?
※なお、記事中の価格は全て税込価格です(2016年6月20日現在)
この記事の目次
コンビニ界のキング・セブンイレブンのコーヒー豆の特徴は?
実はセブンイレブンは、現在のセブンカフェスタイルになるまで30年以上もの時間を費やしています。そのうち4回撤退し、執念の5回目の挑戦で大ヒットを記録したのです。すごい!
セブンイレブンでは、セルフ式マシンを使用しています。つまり、レジでカップを受け取って、自分でコーヒーを淹れる仕組みですね。
メニューは、以下の四種類です。
・アイスコーヒー
・カフェラテ
・アイスカフェラテ
アイスカフェラテは1サイズですが、他のメニューは2サイズです。(レギュラーサイズとラージサイズ)
※エリアによってはアイスカフェラテLサイズ展開しているようです。順次拡大中?
セブンイレブンのこだわりは、豆とコクと謳っています。
出典:http://www.sej.co.jp/products/sevencafe.html
豆は『アラビカ豆を100%使用』となっていますね。アラビカ豆とは、コーヒー豆を大きく分類した時に、ドリップコーヒーとして使われる品種をさします。ちなみに、インスタントコーヒーに用いられるのはロブスタ豆(ロブスタ種)という品種です。
つまり、ローソンで使用している豆も大きな区切りでいくと、アラビカ豆といえます。セブンイレブンの公式には、どのような種類の豆を使っているか細かく書いていないので、これ以上の詳細は謎に包まれています……。企業秘密ということでしょうか。
抽出方法ですが、ローソンとの大きな違いはペーパードリップ方式抽出だということ。ローソンはエスプレッソ方式です。ペーパードリップ方式とは、紙製の濾紙を通してコーヒー粉を濾過する方式です。
セブンイレブンは、4度目の挑戦時に、実はエスプレッソ方式にも挑んでいました。その時の撤退理由は、雑味も拾ってしまうということ。それでペーパードリップ式へと軌道修正したのです。
飲んでみた①アイスコーヒー
さて、ではお味をみてみましょう。ちなみに、先ほどの公式サイトにあるように今年の5月にブレンド内容が変わりました。まだお試しでない方、ぜひお試しを!(回し者じゃありません。(笑))
アイスコーヒーレギュラーサイズ(¥100)
入りました。抽出にかかる時間は約50秒です。
セルフで入れるなら特段気になる時間ではないですね。
サイズも量も変わりないと思います。どうでも良いところですが、セブンイレブンのストローは折り曲がり可能タイプなんですね。
マチカフェアイスコーヒーと飲み比べてみると、マチカフェの方が苦味が強いです。やはりエスプレッソ抽出なだけありますね。口に入れた瞬間、苦っ!という感じです。対して、セブンカフェのコーヒーは味わいがマイルド。苦味もありますが、ガツンと来る苦味でなく、後味がほろ苦い感じでしょうか。
コーヒーを飲み慣れない私からすると、マチカフェのアイスコーヒーは、シロップなどを入れたくなる苦さに対し、セブンカフェのアイスコーヒーはそのままでも飲めそう。現に撮影後、ドーナツを食べながら、そのまま飲み干せました。甘いものと飲むなら、ブラック無糖で飲めそうですね。
飲んでみた②アイスカフェラテ
ついでなので、新商品のアイスカフェラテも飲んでみました。
アイスカフェラテ(¥180)
ここが大きくローソンと違うのですが、アイスカップの中に、氷のほかに丸いつぶつぶが入ってます。なめてみると。。。
甘!( ̄◇ ̄;)
コンデンスミルクのような甘さです。単なる牛乳ではないですね…。
抽出は、アイスコーヒーを抽出。ミルクアイスにアイスコーヒーを淹れてカフェラテに!くどい甘さかと思いましたが、コーヒーの苦味で甘さが緩和されました。こちらもマチカフェのアイスカフェラテと比べた評ですが、やっぱりマチカフェの方が苦味が強いですね。ビターな味わい。
セブンカフェのアイスカフェラテは、苦味があまり感じられません。苦いカフェラテが好きな人には物足りないかも?
ちょっと残念なのが、黒いカップなので清涼感がないこと。仕様上仕方ないのかもしれませんが、見た目に夏を感じられない…。
実は、九州エリアで先行販売した時の評価を聞いていたのですが、ミルクアイスの甘さが強すぎてくどいという話だったので、あまり期待してませんでした。
はじめから甘いので、自分好みの味に調整できないという声があったようです。でも、飲んでみると、これはこれでアリかなと思います。(改良したのかな?)
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中の人からみるメリット・デメリット
店員的な観点で語ると、機械洗浄がとても楽です(^_^;)
だけど、ミルク交換だけはローソンの方が格段に楽です。セブンのマシンは詰まったり、ちゃんと抽出されないなどのトラブルが相次いでいます。抽出するまで、接続がちゃんとなっているかわからないので、お客様から言われて発覚すること多数。
お客様をお待たせした状態で再接続するので、焦ってしまって、またミスするという悪循環。はい、身に覚えがありすぎて辛いです。(笑)という、人為的なミスがない限りは、文句のつけようがありません。
お客様側の操作性も、問題ないと思います。セルフという特性上、操作しやすいのはいいですよね。
その他のメリットは、今更言うまでもないですがセルフなのでお客様を待たせなくて済むのは大きいですよね。ご注文のお客様はもちろん、後ろで会計を待っているお客様にもタイムロスが生じないので、出勤ラッシュの時間帯や、団体様に大量注文されてもすぐに対応できます。
セブンイレブンのコーヒーを買いに来るお客様の購買理由は、味はもちろんですが、その手軽さを求めてという方も多いでしょう。
ちなみに、カフェラテという呼称はエスプレッソコーヒーにフォームドミルク(蒸気などで泡立てたミルク)をのせるのが正式だという説もあり、それでいくとセブンイレブンのはカフェオレなのでは?という声もあります。
単にコーヒー牛乳のことをフランス語でいうか、イタリア語でいうかの違いという人もいるので一概にはいえませんけどね(^_^;)
では続いて、我らがローソンのコーヒーについて見てみましょう!
本格派コーヒーを飲むならローソンという理由
・エスプレッソなので苦みがしっかり!
・コーヒー以外にもメニュー豊富
・コーヒー知識とおもてなしを備えたファンタジスタ制度
・レインフォレスト・アライアンス認証豆100%
などなど、ほんとにコンビニ?というぐらいコーヒーにこだわっているのが伝わりますよね。
https://lawsonfan-blog.tokyo/machicafe/750/
https://lawsonfan-blog.tokyo/machicafe/1066/
ただ、その難点としてけっこう時間がかかります。抽出時間自体は40秒程度と長くないのですが、手数が多いことが最大の理由です。
↓
②ボタン操作する
↓
③抽出(40秒程度~、メニューにより砂糖などを入れる)
↓
④蓋を閉める(ストローを差す)
↓
⑤手渡しする
と、何行程もこなさなければなりません。しかも、紅茶メニューになると更にティーバックを取り出して…という行程が増えたりするわけですから、さらにさらに時間がかかります。また、都市部や観光地はわかりませんが、地方都市などは大抵マシンが1台しかないです。なので、混み合う時間帯に注文が重なると大変なことに……。
しかし!ここがファンタジスタの腕の見せ所。その待ち時間を利用して、世間話をしたり、コーヒーの話をしてくれたり。マチカフェマシンの周りを飾り付けてみたり、看板にお客様へのメッセージを書いていたり。
混雑時には真丁寧に対応できないこともありますが、極力、短い時間にもお客様をもてなそう、楽しませようという気持ちは持っています!コーヒーが出来上がるまでの時間を、楽しくお過ごしいただければと思います。
一部で『待ち』カフェと揶揄されるのも仕方のないことなのですが、クルーさんも必死です!どうか、怒らないで暖かい目で見守ってあげてくださいね…(切実)
セブンイレブンとローソンコーヒーの違いまとめ
今回は、コンビニコーヒーの火付け役、セブンイレブンと、ローソンのコーヒーについて比較してみました。
豆や味以外の評価理由としてはセブンイレブンは提供のスピード、ローソンはコンビニ離れした接客力という点が浮き上がってきましたね。お手軽という点では、ローソンのシステムではセブンイレブンには全くかないません。
でもその分、真心ある接客という点ではローソンに軍配が上がると思います!たとえば提供するメニューによって、「熱いので気をつけてお召し上がりください」といった、ちょっとした一言をかけるようにしています。ただ「はい!」と渡されるより、嬉しく感じませんか?
また、ローソンの魅力はカフェメニューの豊富さという方もいます。たしかに、いろんなメニューがあり、しかも季節によって限定メニューがあるなど、お店に行くのが楽しみになりますよね!
会社ごとに、それぞれ違う魅力があって面白いですね。今後もローソンに限らず、コンビニ業界全体の動きに注目です!