近所にある土地がキレイに整備されだしたな~と思っていたら、後日そこになんだか見覚えのある外観の建物が・・・。さらに数日後、「あぁ~、やっぱりコンビニだったんだ」と納得すると同時に、「これだと以前からあるコンビニと近すぎるのでは?」と気になったことがあります。
このような同じチェーンのコンビニ同士を、近い距離で出店することを「ドミナント出店」といい、その地域で他社と競合せずに儲かる方法なのだそうです。
利用する側の人間としては便利に感じますし、オープン記念セールなどがあるとついつい覗きに行っちゃいます。今回はそんなコンビニ店舗の間隔について、お伝えしていきます。
コンビニ店舗の間隔ルール
一般的に、コンビニの商圏範囲は約400mと言われていて、それ以上距離が開いていると違う店舗が出来てしまい、お客さんがそちらへ流れていってしまう可能性があるそうです。
400mという数字だとちょっと分かりにくいかもしれませんが、別の表し方をすると
徒歩5分の距離
であるといえます。
徒歩5分のところにコンビニがあるって、便利ですよね~!不動産屋さんの物件紹介でも「コンビニ徒歩5分で便利です」など、セールスポイントとして挙がっていたりします。
ですから、企業側としてはなるべく近い間隔で出店するというルールで、その地域のどこに住んでいても近くにコンビニがあり、なおかつそれは同じチェーンのコンビニであることが望ましいと考えているのでしょう。
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ドミナント出店で競合せずに儲かる
コンビニ同士が近い間隔で出店することを専門用語で「ドミナント出店」といい、このドミナント出店には、いくつかのメリットがあります。
- そのコンビニチェーンに対する認知度が上がる
- 競合他社の出店を抑制する
- 物流配送の効率が上がる
人間は自分が「よく知っている」と思っているものに対して安心感を抱くようになります。例えば、近所にセブンイレブンの店舗が複数あって、日ごろからよく利用しているのであれば、旅行などで他県を訪れたときにも何気なくセブンイレブンを利用したりしませんか?
こんな感じで認知度を上げておくと、違う土地でも無意識で自社店舗を選んでもらえるようになり、会社が儲かるのですね。
他社の出店を抑制し配送も効率的に
出典:http://www.asahi-net.or.jp/~eg6f-tkhs/car/konbini.html
土地を押さえ、地域における自社の認知度を上げさせることは、他社の出店を抑制することに繋がります。これで他社と競合せずに儲かる仕組みになるのですね。オーナーさんは大変だと聞きますが、会社としては利益に繋がるため、この方法を採用しているようです。
物流の効率化という点も重要で、コンビニは消費期限のある食べ物を取り扱っていますから、出来るだけ短時間で沢山の店舗に配達できるほうがいいですよね。
極端な出店例も
そんなメリットがあるドミナント出店ですが、あまりにも間隔が近すぎるという極端な出店例もあります。
(写真を見て)複数の画像を1枚に見えるように加工したもので、左のセブンイレブンが新店の田端駅東店だ。そこから向かって右手に、セブンイレブンがもう1店あるのがお分かり頂けるだろう。2店の距離は直線にしてわずか20mほど。歩いても10秒ちょっとしかかからない。「セブンの隣にセブンができた」
あまりに近くでの同じチェーン店の出店に、ネット上には近隣の住民とみられる人による書き込みが相次いだ。実際には両店の間には角地のビルがあるが、現場を訪れると、感覚的には隣に店が並んでいると言っても過言ではないような異様さだ。
2店の間には、人の流れを遮る大きな道路などの構造物はない。つまり、両店は集客面ではほぼ完全な競合関係にあると言える。距離だけで言えば複数の店舗が近くにあることはもはや珍しくないが、ここまでのケースは稀だ。
出典:http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20140613/266823/?rt=nocnt
店舗同士の間隔がたったの
20m!
これはいくらなんでも近すぎるように思います。しかし、これはライバル社が出店するかもしれないと考えた本社側の意向で決定したことだそう。しかも同じオーナーさんが頑張って掛け持ちで営業しているようです。
便利さや他社の出店などを色々追求していくと、このように極端な結果になることもあるんですね。
コンビニ店舗間隔ルールのまとめ
競争の激しいコンビニ業界では、店舗同士を近い間隔で出店するルールの「ドミナント出店」が採用されています。
この方法によって他社と競合せずに儲かることができるほか、物流配送の効率アップによって消費期限のある食べ物を短時間で届けられるという利点があります。
なかには極端な例もあり、店舗同士の間隔が約20mと近すぎることが話題になっていました。会社の利益も大切ですし、オーナーさんの負担が少し軽くなるような戦略が見つかるといいですね。